村弥|着生景専門店

村弥(むらや)はかつて筍農家だった祖父の屋号です。

90歳近くまで現役を貫き、筍名人と呼ばれた祖父にあやかり、

私もティランジアと真摯に向き合い、その魅力を伝えていきます

村弥は

盆栽や古典園芸の精神を手がかりに、

アクアリウムやパルダリウムのような新しい園藝表現を目指し、

私たちは〈着生景/Epifitatum〉という表現方法を確立しました

ティランジアは、子株を継いで命を繋ぐ植物です。

その姿を仕立て、育て、受け継ぐ

自生地のような群生株を目指すことも、広大な自然を一片の流木で象ることも、

異なる地域の着生植物を寄せて理想を描くこともできる

着生景には無限の可能性が広がっています

着生景を通してティランジアの魅力と、着生植物を育てる愉しさを伝え、広めていくこと

それが、これからの村弥の使命です


着生景の定義と3つの型

着生景〈Epifitatum〉とは

着生植物が生きる環境そのものを再構築し

その営みをひとつの景として表現する試みです

単に自生地の再現を目指すだけでなく

「もしこの植物たちが同じ世界に生きていたなら」という

理想や空想を形にすることもできます

村弥では、表現の方向性に応じて

着生景をおおまかに3つの型に分けています

単独景/Monotypum たんどくけい/モノティプム

継ぐ(時間・系譜)

一種の着生植物による群生、または単独着生

個体の成長と世代交代を観察し、時間の流れを表す

原生景/Symbotanicum げんせいけい/シンボタニクム

環る(環境・調和)

同属または近縁種を組み合わせ、分布・形質・調和を再現する

自然界の連関を示す

共生景/Symbiotum きょうせいけい/シンビオタム

共に在る(共生・理想)

属や生態の異なる着生植物を配置し、理想的な共存や

空想的生態系を描く

分類と構成

分類 構成(環境と空間)

密林景/みつりんけい

湿度と光が豊富に供給される環境下で、植物が縦横無尽に絡み合い、生命の密度が高い景。

ミストシステムなどの設備導入が前提となるパルダリウム的アプローチ。

乾風景/かんぷうけい

通風と乾燥を重視し、銀葉種ティランジアやサボテンなどの着生多肉植物で構成される乾燥地の景。

設備として「風」の供給(サーキュレーターなど)を重視する。

水辺景/すいへんけい

着生景の土台部分が水域に接している、または水槽の上部を占める構成。

アクアリウムと着生景の複合的な型。

分類 構成(量と配置)

懸崖着生/けんがいちゃくせい

着生材の上部から、植物が重力に逆らうように大きく垂れ下がった構成。

有茎種や群生種の魅力を引き出す

昇龍着生/しょうりゅうちゃくせい

垂直方向へ伸びる着生材に沿って、植物が上部へ向かって勢いよく密着・展開している構成。

着生材の存在感が強く、上方への生命力を強調。

株立着生/かぶだちちゃくせい

複数の同種または近縁種の着生植物を、一点または極めて近い位置に着生させ、一つの大きな群生に見せる構成。

クランプ(群生株)を素材として用いるTillabitatの基本形。

叢林着生/そうりんちゃくせい

平面的な着生材(板など)に、多種多様な植物を密に配置し、森の断片を再現した構成。

Epifitatumの創造性を最大限に発揮できる型。

着生景の実践ー仕立てと生育

着生景の仕立ては、素材選びから始まります

流木やコルク、石などの質感や形を見極め、そこに植物の居場所を見つけて据える

光と風の通り、水の乾き方までを想像しながら、植物が自然に馴染む外地を探ります

仕立ての完成は、育ちの始まりに過ぎません

素材に張り付き、葉数が増え、やがて株が世代を継ぐ

その過程こそが、着生植物を育てる愉しさであり、景が生きているという証でもあります

京都府京都市西京区樫原井戸17-7

075-392-6103